エアコンは嫌いです

都内某大学に通う文系大学生のメモ。

詩 22歳の女

遮光カーテンの隙間から

忌々しい日光が差し込む

朝、今日も朝が来てしまった

ファンデーションで全部消した気になっても

太陽の下で夢は見られない

 


胸焼けのする現実のなか目隠しして歩く

寿司詰めの奴隷列車は今日も快速運行中

また誰か死んだ 飛び散った

肉片を踏みつけてゴキブリを噛んだ

 

見せかけの翼すら生えない

死に向かうビックマックセット

バカ舌で結構 これで2日消化した

 

198円のストロングゼロ

不幸の海から救い出してよ

黄ばんだ壁紙 埃と髪の毛

クレンジングで呪いを解いて

汚い私が浮かび上がってしまわないように

煙たい部屋で今日も孤独の胸ぐらを掴む

 


ねえ

わたしあんたを愛せないよ

 

詩 わたしだけ

あなたが愛おしそうにわたしを見るたび

何人の女にその顔を見せてきて

何人の女がその顔を見たんだと

どす黒くて重たい塊が喉の奥を詰まらせる

 

あなたがわたしに愛を囁くたび

何人の女に何度そう言って

何人の女が何度それを聞いたのだと

 

あなたがわたしの手を握るたび

あなたがわたしを抱き寄せるたび

あなたがわたしにキスするたび

あなたがわたしの中に入ってくるたび

何人の女にそうしてきて

何人の女がそうされてきたのだと

 

いま

あなたが愛しているのがわたしなら

あなたの愛を一身に受けているのがわたしなら

そんなことはどうでもいいはずなのに

 

わたしの知らないあなたを知ってて

わたしが知っているあなたを知ってる女がいる

なんて、許せるわけないじゃない

 


返してよ

わたしだけの彼を返して

わたしだけの彼をわたしだけの彼にしてよ

真っ直ぐな眼差しも

下手くそだって言う笑顔も

柔らかくてふわふわな唇も

骨ばった大きな手も

わたしの中でどくんどくん脈打つペニスも

低く響く声で発する「愛してるよ」も

全部わたしだけのものなのに

 


あなたの脳に刻印されたそいつらは

どこの誰でどんな顔でどんな体型でどんな髪型で

どんな性格でどんな服を着てどんな匂いがして

どんな顔で笑ってどんな顔で泣いてどんな時に怒って

どんなところが好きだったのか

全部教えて忘れてよ

 


今までの女たちは本気で好きじゃなかったとか

そんな言葉はいらないの

 

どんな女より

わたしが誰よりかわいくて

わたしが誰よりおもしろくて

わたしが誰より頭が良くて

わたしが誰よりいい匂いで

わたしが誰よりエッチで

わたしが誰より大好きで

わたしを誰より愛してるって

 

言ってよ お願い

詩 不用品

ママはわたしを捨てました

わたしは言うことを聞かないから

わたしはいらない子だそうです

 

パパはわたしを捨てました

わたしは顔も身体も醜いから

わたしはいらない子だそうです

 

先生はわたしを捨てました

わたしはあたまがわるいから

わたしはいらない子だそうです

 

おともだちはわたしを捨てました

わたしはおもしろくないから

わたしはいらない子だそうです

 

彼らはわたしを捨てました

わたしは穴のくせにわがままだから

わたしはいらない子だそうです

 

わたしはわたしを捨てました

わたしは言うことを聞かなくて顔も身体も醜くて

あたまがわるくておもしろくなくて

穴のくせにわがままだから

わたしはいらない子なんです

 

わたしはいらない子なんです

 

 

 

 

 

きみはわたしのおうじさま

ごみばこの中で死ぬのを待っていたわたしを

きみは拾ってくれました

 

きみはわたしのおうじさま

腐った精液がこびりついたわたしを

きみの飲みかけのいちごみるくに浸して

あまくてまっしろなおんなのこにしてくれました

 

きみはわたしのおうじさま

わたしの網膜に貼り付いた灰色のレンズを引っぺがして

ほんとうの世界の色を見せてくれました

 

きみはわたしのおうじさま

誰も教えてくれなかったこと

息の仕方、歩き方、話し方、愛し方、

みんなきみが教えてくれました

 

きみはわたしのおうじさま

ポルシェもロレックスも持ってないし

ルブタンのピンヒールもエルメスバーキンも買ってくれないけど

わたしがずっとずっといちばん欲しかったものをくれました

 

きみがくれたものときみを

抱きしめて離さないように

わたしはきみにわたしをあげました

きみの隣で、なら

もうすこし生きていてもいい気がするんです

詩のようなもの オペレーション

 大変お待たせいたしました、いらっしゃいませ、証明書のご提示をお願いしてもよろしいでしょうか、はい、ありがとうございます、確認させていただきます、9-19109202495番、●●●様ですね、22歳女性、●●●●年10月27日生まれ、O型、早稲田大学卒、株式会社●●総合職、●●●●年10月27日死亡、享年24歳、誕生日に亡くなられたんですね、全身を強く打ち死亡、これは自死でしょうか、はい、かしこまりました、理由をお伺いしてもよろしいでしょうか、はい、はい、なるほど、ありがとうございます、ええ、この経歴ですとBランクとなりますね、自死の場合Aは難しいので、そうですね、Bですと来世は2パーセントの確率でペット、5パーセントで動物園、それ以外は野生の哺乳類のいずれかとなります、ええ、C以下も選択可能ですよ、Cですと2パーセントの確率で愛玩昆虫、5パーセントで昆虫園、それ以下は野生の昆虫類ですね、え、Eランクですか、こちらは実験動物となりますが、いえ、確実にどれかを選んでいただかないといけないんです、そうですね、ここに表記がないものですと、微生物に転生いただけるプランがございますが、人間だったお客様からは不人気でして廃止する予定だったのですが、え、本当にこちらでよろしいのですか、そうですか、かしこまりました、それではこちら同意書になりますので、内容をご確認いただきサインをお願いいたします、ありがとうございます、お預かりいたします、9-19109202495番、●●●様、一番左の扉にお進みくださいませ、それではお気をつけて、いってらっしゃい!

詩 Killer Queen


「水がないならシャンパンを飲めばいいじゃない」

飾り棚のmoet et chandon 労働者の血の味

"ありがたく"いただきますわ神様

10本の死体でボウリング

ストライクなんてお手の物

 


「私の言うことが聞けないの?」

フルシチョフは優雅に年金生活

赤毛の犬は無駄吠えがひどいわ

ジョン・F・ケネディ  脳天満塁ホームラン

散らばった肉掻き集めて惨めなものね 奥様?

 


「パーティーにいらして 拒否権はないわ」

キャビアにフォアグラ トリュフもどうぞ

なんてことはないの いつものお食事

葉巻を咥えて 期限付きの愛よ

あなたの心を吹き飛ばしてみせるわ

 


「お城を買ったの 今度はJaponeよ」

ここは最高、なんて思っていたわ

イエローモンキーはユーモアがないわね

車も買ったわ 地味だけど乗り心地は最高

でもこれじゃダメね もっとイイのを知ってる

 


「(ひとりぼっちなのよわたし そばにいて)」

誰もが羨む美貌もお金も私のもの

この世の全部が買えるのよ

焦がれる眼ね 素敵よ 欲しいならあげるわ

あなたに期待していいかしら?

 

 

 

Queenの《killer queen》が元ネタです映画見て衝動的に書きました、まだ見てない人はすぐ見て今すぐ300円あげるから見て

映画「ボヘミアン・ラプソディ」が最高すぎたのでネタバレしない程度にごり押しします、全地球人観に行って今すぐ

11月9日に日本で公開されてから爆発的大ヒットと話題らしい映画『ボヘミアン・ラプソディ』をようやく観に行ってきた。

1970~80年代を駆け抜けた伝説的ロックバンドQueenと、そのボーカルでエンターテイメントのカリスマと呼ばれたフレディ・マーキュリーの伝記映画だ。

テレビは見ないしSNSも最近覗いていなかったので世間の評判には疎く、アルバイト先のカラオケボックスで毎日予告編が流れていてなんとなく気になっていた。

そもそもわたしとQueenの出会いというのは、厳密には生まれた頃からかもしれない。物心ついたときから、テレビでしばしば流れていたような気がする。挿入歌として、CMとして、自然とQueenの著名な曲は耳に入っていたのだろう。

決定的な出会いは3年ほど前、『スーサイド・スクワット』という映画の劇中歌として[Bohemian Rhapsody]が使用されていたこと。

スーパーウルトラ犯罪者軍団が、警察では処理しきれないとんでもない巨悪に立ち向かう話なのだが、罪人として裁かれ社会から追放された彼らが社会を救うためにとんでもない悪者に向かっていこうとするシーンで[Bohemian Rhapsody]が冒頭から流れた。

「Is this the real life? Is this just fantasy?」という歌詞がシーンにぴったりきすぎていて、どことなく哀愁に満ちたメロディーが頭から離れなくて、誰の曲なのかには気にも留めず1ヶ月ほどずっと聴いていた。Queenとわたしはそれくらいの、年相応な浅い付き合いだった。

  映画のタイトルとなった[Bohemian Rhapsody]は、ロックにオペラやバラードやアカペラをぶち込んでごった煮にしたような曲調で、Queenの曲には珍しくタイトルが歌詞に出てこない。1曲の長さもだいたい3分、長くて4分が主流だった時代に約2倍の6分、その上サビがないという当時のイレギュラーをフルコンプしたような曲。そんなのが彼らが今までリリースした曲の中で1番売れている曲らしい。

   そしてQueenといえば、フレディ・マーキュリーのあの風貌。角刈りに髭、全身タイツやタンクトップを身に纏い、逞しい胸毛がぼうぼうと生えて…モノマネ芸人の格好のネタになっている。これは彼の数あるスタイルの1つでしかないわけなんだけど。

  ヒット曲は先ほどの曲に留まらず、ドンドンパン!というリズムで足を踏み鳴らし手を叩く[We will rock you]や、スポーツ番組でやたら使われる[We are the champion]、モノマネ芸人がやりがちな[I was born to love you]など、Queen世代でなくとも聴いたことがあるほど世に浸透していて、同世代でもこの辺はだいたいみんな知っている。

   ボーカルのフレディに対して、「よくわかんないけど割と若くして亡くなったゲイの人」というぼんやりしたイメージを抱いている方が多いだろうし、わたしもその1人だった。その中でも、「同性愛者や、彼が感染し死因となったAIDSに対する偏見が今と比べ物にならないくらい激しい時代を彼は生きていた」ということを知っている人は、多くない気がする。

   この映画『ボヘミアン・ラプソディ』はそうした時代背景、曲作り、フレディをはじめとするメンバーやその周囲にいた人たちの人柄、Queen活動当時の彼らのパフォーマンスや観客の反応など、彼らを取り囲んでいた全てに少しだけ触れたような気持ちになれる映像作品だ。

当時の映像がふんだんに盛り込まれていて、歌声もフレディのものを使用しているそうだ。その時代の格差や口パク感を感じさせないほど、役者さんたちの演技がうますぎる!映画を見た後に当時のインタビュー映像などを見尽くしたが、今思っても当の本人たちがそこにいるような演技だった。とくにギターのブライアン・メイは本人と見間違うくらい!フレディ役の方も、フレディ本人の目の奥に悲しみや孤独、得体の知れないものがゆらめいているところが特にそっくりだった。

   とにかく自分がこんな時代に生まれたことを後悔するような映画だった。この映画のクライマックスで再現されている、20世紀最大のチャリティコンサートであるLive AIDでのQueenのとんでもないパフォーマンスももちろん、他の出演者の面々といったら!デヴィッド・ボウイThe WhoU2レッド・ツェッペリンボブ・ディランまで、「伝説」がそこにいた、しかもうじゃうじゃ。なんで30年早く生まれなかったんだろう!

今はロックじゃなくてポップスの時代で、テイラースウィフトやケイティ・ペリージャスティン・ビーバーががんばっているけれど、正直今活躍している彼らが束になってもかなわないような気がする。

   まだ観ていないのなら、ぜひ、劇場のスクリーンサイズと音響で観てほしい。わたしは200円課金してドルビーアトモスという立体音響とワイドスクリーンで観た。11月22日までしかやっていなかったからその日の朝に観に行ってギリギリ滑り込み。

   史実とちょっと違う、というか映画として成り立たせるために改変している部分もあるが、まあエンターテイメント映画なのでそれは置いておいて、とにかくQueenが大好きになるし、人を大切にすることの暖かさがなんとなく伝わる映画なんじゃないかな、と思う。

   ぜひ!劇場で!ご覧ください!(20世紀フォックスの回し者じゃないですよ)

オートマティズムのようなもの2

11/1 0:55

 

ハロウィンは渋谷が大荒れらしい、雑魚が集まってくれて何よりだし痴漢されたいのかてめえらは、おっぱい丸出しで歩く女たち恥ずかしいな自信あるんだろうなまあ関係ないので知りません、なにも考えずに書くとか普通に無理じゃんっていう気持ちは払拭されなくて結局ツイッターだし文学はツイッターですって言ったら多分炎上するけど、文芸ってなんで芸がつくんだろう芸術の芸なのかな手芸もそう、でも芸術ってよりなんかこうなんだろう編み物とかそんな感じで手作業って感じするか文芸って言われると手書きの編み物を想起する、想起するとか頭良さそうなこと言ってまたこざかしい、打つスピードが考える速さについていかないうちにはオートマティズムなんてできません終了です、iPhoneのメモ帳は使えるけど使えない、かくかくしてきもちわるい、また電池が持たなくなってきた、バッテリー変えても無駄らしい、無意識で書くとか無理でしょ書いてる時点で意識あるじゃんそこに、なのでシュルレアリスム失敗です、けどシュルレアリスムって語感がいいよねなんか頭良さそうでかっこいいってまたこんなバカみたいなこと言って実際バカなのでは?なのでは?ってたぶん口癖うつった、そういうのなんかいいな、乙女か!きも

 

 

1:10

ゲロとかなんとか言ってっけど実際よくわかんないしなんで詩を書くのって聞かれて何にも答えられなかった、課題だから書いてるんだよね、別に書かなくても生きていける、わたしが書かないと生きていけないのはツイッターの裏アカに垂れ流すのろけだけですいまは、しあわせなんですごめんなさい!あいされてるんです!信じらんないよねわたしが1番信じらんないよこれは嫌味じゃなくて現実に対する感想であり現実でしかないけど大声で言うと自慢だとかマウントだとか言われて窮屈だ、わたしがしあわせなのをほんとに喜んでくれる友達もほんとに喜んでくれてるのかは実際わかんないしまあ喜んでくれてるとこっちが思い込んでるだけだし思い込みでもハッピーだから関係ないかな、新川に嫌われたって思ってたけど全然嫌われてなくて新川は相変わらずわたしのこと大好きだしわたしも新川大好きだしこういうのも相思相愛でそれもまたハッピー、就職とか将来とか考えたくないことから逃げてなんとかなる精神でやってるやつはいつかやばい大失敗するって今日みのりちゃんに見せられたメンタリストダイゴさんが言ってましたけど知るかそんなもん、失敗したらそん時だろどうにもなんなかったら死ぬなり逃げるなりすればいいし逃げてばっかの人生でも恥ずかしくないしダサくないし別にいいし逃げちゃダメだとか碇シンジかよ、シンジも逃げてっからね実際、ほんとに逃げてないのは綾波だけだけどあいつはドMなのでノーカン