エアコンは嫌いです

都内某大学に通う文系大学生のメモ。

詩 22歳の女

遮光カーテンの隙間から

忌々しい日光が差し込む

朝、今日も朝が来てしまった

ファンデーションで全部消した気になっても

太陽の下で夢は見られない

 


胸焼けのする現実のなか目隠しして歩く

寿司詰めの奴隷列車は今日も快速運行中

また誰か死んだ 飛び散った

肉片を踏みつけてゴキブリを噛んだ

 

見せかけの翼すら生えない

死に向かうビックマックセット

バカ舌で結構 これで2日消化した

 

198円のストロングゼロ

不幸の海から救い出してよ

黄ばんだ壁紙 埃と髪の毛

クレンジングで呪いを解いて

汚い私が浮かび上がってしまわないように

煙たい部屋で今日も孤独の胸ぐらを掴む

 


ねえ

わたしあんたを愛せないよ