2018-11-26 詩 22歳の女 遮光カーテンの隙間から 忌々しい日光が差し込む 朝、今日も朝が来てしまった ファンデーションで全部消した気になっても 太陽の下で夢は見られない 胸焼けのする現実のなか目隠しして歩く 寿司詰めの奴隷列車は今日も快速運行中 また誰か死んだ 飛び散った 肉片を踏みつけてゴキブリを噛んだ 見せかけの翼すら生えない 死に向かうビックマックセット バカ舌で結構 これで2日消化した 198円のストロングゼロ 不幸の海から救い出してよ 黄ばんだ壁紙 埃と髪の毛 クレンジングで呪いを解いて 汚い私が浮かび上がってしまわないように 煙たい部屋で今日も孤独の胸ぐらを掴む ねえ わたしあんたを愛せないよ