エアコンは嫌いです

都内某大学に通う文系大学生のメモ。

うどん

うどんが好きだ。うどんに限らず、冷たい麺もあったかい麺も好きだ。この季節は特に冷たい麺が食べたくなる。

うどんと言っても、細い麺だったり、コシのない麺だったりは好きではない。出されれば食べるが金を出して食べようとは思わない。好きなのは、太くて、重くて、コシが強くて、噛まないと食べられないような麺。つまり讃岐うどん

ここ数日のわたしのうどん熱はすごい。今日の夜は何うどんを食べようかと考えるところから1日が始まる。何を食べようかではなく、何うどんを食べようか、なのだ。サラダうどんかな、塩豚かな、定番のおろし醤油かな、たまには明太おろしかな、など。そうして夜になり、待ちに待ったうどんの時間。メニューを前にすると、「つめたいおろし醤油の中ください」と、なんとなく口から出てしまう。だからいつも、つめたいおろし醤油中サイズなのだ。

これをカスタマイズするのがまた楽しい。わたしが好きな塩梅は、天かすスプーン2杯にゴマをたっぷり、しょうがはふたつまみ。醤油は追加で3回しくらいかける。もともとのトッピングが、ねぎをふたつまみほどと大根おろしをほんの少し、それに醤油をひと回しだから、具の増え方はマシマシくらいになる。麺がトッピングで見えない。

なぜおろし醤油なのか。理由は簡単で

・つめたい麺で一番安い(小200円からサイズが上がるごとに100円加算)

・カスタマイズが効く

・ぶっかけだと汁が多すぎて具をちゃんと食べられない

はなまるうどんの醤油は甘くて天かすと最高に合う

からだ。300円で味もそこそこ、お腹もいっぱい。なんというお得感。具が充実している麺もいいが、やっぱりこれが好きなのだ。

天ぷらは、相当気が向かないと頼まない。揚げたてじゃないからだ。冷たくてじっとりとしている。メインの半額分もさらにつぎ込む気にはならない。

わたしが住む町には、はなまるうどんしかない。しかも、家に近い方は改修のため一時閉店中で、帰るには少し遠回りな方しか営業していない。立ちっぱなしのアルバイトを終えて疲れた身体で1.5倍の時間をかけて帰るのはなんともしんどいが、それでも食べたくなってしまう。はなまるうどんが好きなわけではなくて、とにかく安く讃岐うどんが食べたいのだ。

丸亀製麺にはまだ行ったことがない。地元にも店舗は少なく、自分の今住んでいる町にもない。渋谷や新宿にはあるが、そこでは大抵誰かといるから、晩ごはんはゆっくり座って話せるところがいいねと、わざわざ丸亀に行くことはない。一番いいのは、今改修工事をしているはなまるうどん丸亀製麺になってくれることだが、たぶんそうはならない。一度だけでも行ってみたいものだ。

これだけうどん熱を語ったが、悩みが1つだけある。うどんを食べたい食べたいと1日を過ごし、ようやくありつけたそのひとくちめで、急にうどん熱が冷めてしまうのだ。「あれ、わたしが食べたかったのって、本当にうどんだったっけ」と思案してしまい、結局残りは惰性で食べている。実はカツ丼を、実はカレーを、実は寿司を食べたかったのかもしれないと思いながらうどんをすするあの時間の虚しさったらない。

きっとこのうどん熱も数日すれば冷めるだろうから、そうしたら本当に食べたいものを食べに行くとしよう。